歴史を語る街・マラッカ
スラマッ トゥンガハリ! naruです。
タオ島で一緒になった日本人ダイバーさんからも薦められた、世界遺産都心マラッカ。その昔、貿易港として栄えた街で「マラッカ海峡」の名前は知っている人も多いと思います。
マラッカのはじまりは1400年ごろで、マラッカ王国が誕生。けれど地理的に交通や貿易の要所であったことから、その後400年以上にわたりポルトガル、オランダ、イギリスの支配を受けます。かの有名なフランシスコ・ザビエルさんも、ここから布教の旅をはじめたらしいですよ! 知らなかった!
高台にあるセントポール教会。
殉職したザビエルさんはここに一時安置され、その後インドのゴアへ送られたそう。
一時期の衰退と、世界大戦中の日本による支配などを経て、1957年にマレーシアとして完全独立。そんな長い歴史とともに、マラッカ文化はさまざまな国の影響を受けた特色のあるものになっていったのだとか。
なんだか壮大ですが、街の見所としては一部のエリアに集まった各時代の建物がメインで見応えには欠ける印象。文化や歴史を紹介する博物館などもあったのですが、私が1番行きたかった歴史博物館「スタダイス」には改装中のために入れないそうで……。残念。
マラッカの代表的スポット、オランダ広場。
オランダ広場に面する「ムラカ・キリスト教会」では地元の学生らしき子たちが、バンドの練習をしていました。K-POPっぽかったけど、流行ってるのかな?
ラマダン明けの祝日がかぶっていたこともあり、休館の施設も多かったのが残念です。しょうがないので外観だけ撮影した独立宣言記念館。
ちなみに、ラマダン明けはマレーシア最大の祝日らしく、hiroさん曰く「お正月とお盆が一緒にくる感じ」なのだそうです。子どもたちにはお年玉的な習慣もあるとか! そりゃ楽しみだ〜。
おもむろに大砲が置いてあったり。
おもむろに、オランダ統治時代の巨大水車があったりします。
こちらは海の博物館。ここは開いていて入れました♪
大きな船の中に、マラッカの交易の歴史などが展示されています。
当時の様子を描いた絵もあったのですが、数百年後のこの場所に自分も足を踏み入れたんだと思うとロマンを感じますね……!
イスラムらしい装飾が施されながらも木材の温かみを感じる礼拝堂。
風が心地よく吹き抜けます。
少し歩けば、マレーシア最古の中国寺院「チェン・フン・テン寺院」も。
華人も多く移住してきた歴史を持つマラッカには、マレー文化と中国文化が融合したプラナカン文化も根付いています。
こうして巡っていると、マラッカは街全体が歴史を語っているよう。
見応えのある場所かと言われるとそんなことはないけど、東と西の交わる街を訪れることで、人々は数百年の歴史を振り返ってみることができるのかも。私もそんな中のひとり。ここに来る価値はそこにこそあるんじゃないかと思うのでした。
おまけ
そんな歴史の街マラッカを走る、トライショーという名の自転車タクシーが派手!
競いあうように飾りつけ、運転手選曲の爆音ミュージックを鳴らして走り抜けます(笑)。
やたらピンクでキティちゃん仕様の車が多いのも謎。「イスラム教でネコは特別な動物だからかもしれない」というhiroさんの推理。速すぎて見えませんが……。
これなら乗ってもいいかなあ。ちょっと南国っぽくて!
先客のうさちゃんが、南国にメルヘン感を添えています。
まあ、明るくて賑やかでいいかもしれないけどね。
ただ、マレーシア人の感性が理解できる日は遠そうです……。
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