ベトナムのよいところを凝縮した街
シンチャーオ! naruです。
ハノイから夜行バスで約17時間。やってきたのは古い町並みが残るホイアンです。
今回もサパと同様、悪名高いキャメルトラベルのバスにお世話になりました(涙)。
※キャメルのバスについては別記事「サパ(ベトナム北部)で少数民族の村をめぐるトレッキングツアー」の冒頭参照。
だんだん慣れてきて、どの会社でもこんなものかもって思えてきたような気もします。
ベトナムの中でも、かなり楽しみにしていたホイアン。私は少し前まで存在も知らない街だったのですが、成田空港から最寄りのダナン空港までの定期直行便が今年7月に運行開始したそうで、ちょうど日本のお盆期間とも重なり日本人観光客が多く訪れていました。
ちなみにダナンは本気のリゾート!
私たちは指をくわえてバスから眺めるだけですが……!
到着したらまずは宿探し。
ホイアンは南国の観光地なので、バルコニーつきの素敵な宿もたくさんあります。中庭にはプールもあってリゾート感満点なのに、3000円くらいあれば泊まれそうでした(たぶん)。いいな〜!
私たちは何軒か見て決めよう……と思っていたのですが、暑さと疲れで1軒目で決めてしまうことに。エアコンつきツインで12ドル(約1,200円)。Booking.comで探してたより安かったし、滝のような汗のhiroさんを見て「まずは落ち着いて〜」とチェックインも後回しに部屋へ案内してくれるという優しさに感動(涙)。
良宿の半分は優しさでできています。
お言葉に甘えて少し休憩したあとは、さっそく街歩き!
戦火を免れたホイアンは、かつて国際貿易港として栄えた街の面影を今に残す貴重な街。実は世界遺産にも登録されています。江戸時代初期には日本との貿易も盛んで、最盛期には日本人街もあったそう。そのため日本所縁の名物もいくつか残っています。
最初に向かったのはマーケット!
腹ぺこな私たちが目指すのは、ホイアン名物「ラオカウ」と「ホワイトローズ」です。
日本所縁の名物その1。
なんとこのラオカウのルーツは日本の伊勢うどん。伊勢うどん大好き! 太めの小麦粉麺を濃いタレと絡ませていただきます。
野菜やチャーシューのようなお肉、揚げたライスペーパーがもりっと乗っかって、ホイアンで独自の進化を遂げていました。うん、これはこれでおいしい!
ホワイトローズは半透明の皮にほんのり透ける具のピンク色が名前の由来なんだとか。素敵な名前! カリッと揚げられたオニオンと、スイートチリのスイートの部分だけ抜き取ったような甘いタレがジュワッと染みてて、おいしい〜!(ヌクマムというタレ?たぶん……)
●30000ドン(約150円)※たしかそれくらい。うろ覚え……。
ホイアンのある井戸から汲み上げる水でしかつくれず、ホイアンでしか食べられないこの2つの名物。私は特にホワイトローズが気に入りました☆ 出発までに絶対もう一度食べようっと。
街並みは古いと言っても南国らしい明るい色合いで、鮮やかなブーゲンビリアの花がよく映えます。家々に入るのは、ベトナムのキッチュな雑貨を集めたお土産屋さんや、服やサンダル、カバンなどをセミオーダーできるお店など、女子心をくすぐるものばかり! このあとすぐに帰国だったらお買い物おばけになってたところです。
急須&湯呑みセット♪
ハノイやバックハーで見た布製品雑貨やココナッツ器のほかに、ホイアンはかわいい陶磁器類が充実!
このおさかなのお皿もほしかった……。ゆる〜い表情がかわいすぎる。
街はゆっくり歩きながら見てまわるのもいいし、自転車で颯爽と走っていく人の姿もよく見かけました。暑いから汗もかくけど、その分風が気持ち良いだろうな。宿の多くではレンタサイクルもしているので、自転車でめぐるのもアリだなあ〜。
ここで日本所縁の名物その2に到着!
かつてホイアンに住んでいた日本人が建てた、強い地震にも耐えるとされるその名も「日本人橋」。海に住み地震を起こすと信じられていた巨大なまずを鎮めるために、橋の上には祠があります。今では紙幣の裏側にも印刷されているベトナムを代表する名所。
祠の中に入るにはチケットがいりますが、渡るだけならタダ♪ 時々橋を渡る前にチケット買いましたかって聞かれている人がいたのですが、買わなくても大丈夫です(>_<)
そして、ホイアンの大きな魅力は夜にもあります。日が沈んだ街中にランタンが灯されて、昼間とはまた一味違うゆる〜りとした空気の中をそぞろ歩き。
中心を流れる川沿いにはナイトマーケットやカフェ、レストランなんかもあって、居心地の良さは最高です。
夕ごはんはこの川沿いで、お昼に引き続きラオカウを注文。何と言っても麺類は安いし、さらに美味しいご当地麺があるときたらリピートするしかないでしょう! ラオカウはお店によって味や具材が少しずつ違うので、お気に入りを見つけるっていう楽しみ方もできそう。私たちは1泊2日で3軒制覇! 特にチャーシューの味に店ごとの特徴が出ている気がします。どこも美味しく、どこ押しかは好み次第。私はお昼に市場で食べたほうが好みでした!
ここでも、キュートな女性スタッフさんが英語とジェスチャーで色々話しかけてくれて、とても親切にしてもらいました♪ 旅行前は「ベトナムは社会主義国家だから人が無愛想に感じるかも」と聞いて少し身構えていたのですが、ホイアンは真逆の印象。単に観光客慣れしているのとは違う、フレンドリーなホイアンの人たちの人柄が、居心地の良さを後押ししているような気がします。
伝統的な街並み、美味しい名物、かわいい雑貨、そして人柄のよさ。
ホイアンは、ベトナムのよいところを凝縮したような街でした。
- 昔の記事
- カラフルな少数民族マーケット♪(でも少し臭う!)
- 新しい記事
- ホイアンの食の秘密って?