ハラルで安全な生活を
スラマッ トゥンガハリ! naruです。
旅行前に「ガイアの夜明け」か何かで見たハラルマーク。マレーシアにはイスラムの教えが深く根付いているので、ビジネスにもハラルの知識が不可欠なのだとか。
ハラルとは……
ハラール(HALAL)とは、イスラムの教え(シャリーア法とイスラム原理)で許された、「健全な商品や活動」のことの全般を意味します。
( 発音の問題ですが、「ハラール」は「ハラル」とも言われます。)
ハラールの反対は「ノン・ハラール」あるいは 「ハラム」と呼ばれ、これらイスラム教徒にとっては有害な物、中毒性のある物を意味しています。従ってイスラム教徒は、ハラール品であると正式に認められるもの以外の食べ物、 飲み物などは避けなければなりません。ハラールとは、こうした安全な生活を示すためのガイドラインであり、イスラム教徒にとっては無くてはならない規準なのです。 しかしハラールとハラムをはっきりと区別することは 非常に複雑で難しく、基準も国ごとに異なります。
また、ハラールは食品だけでなく、化粧品や医薬品、介護用品、金融など様々なサービスにも適用されます。
<small>(一般社団法人ハラル・ジャパン協会より「ハラルの基礎知識」)</small>
この教えが守られていることを証明するのが、ハラルマーク! 食べ物だけかと思ってましたが、そうではないんですね。これが守られてないと「安全」ではないっていうのが、ムスリムではない私からすると少し大げさにも感じますが、街中でもいたるところにこのマークを発見!
マクドナルド。
奥に見える丸いマークがそれ! ばっちりあります。
ピザハット。
ベーコンとか美味しいけどアウトよねえ。
期限切れ鶏肉問題に揺れるケンタッキーフライドチキンにも……
このとおり。ハラルマークと証書みたいなものが掲げてあります。
ローカルのチキンライスボール屋さんは、道案内にも表示!
それくらい大事なこと。
マラッカ名物のニョニャ料理(マレー料理と中華料理が融合したような料理)は、もともとイスラム教がNGとする豚肉なども使う料理なのですが、そんなお店にも今やハラルマーク。2枚も掲示してありました。じゃーん。
「地球の歩き方」によるとニョニャ料理はいま地元でもブームなのだそう。たしかに通りがかったニョニャ料理店はどこもいっぱいでした。ブームなら、宗教に関係なく食べられるようにお店がハラルマークを取得するのも納得かも。おかげで食べたかったメニューがなかったのが残念だけど……。
毎日買ってた水にも書いてあったから、かき氷店もそりゃ必要かあ。
私たちがマレーシアに行った時は、ちょうどラマダン(断食)の時期。
日出から日没まで、飲食をしないきまりをきちんと守り抜いていたムスリムの人たち。
マレーシアにおいて、宗教は生活にさりげなく息づくものではなく、生活は厳格な宗教のルールに基づいて送られるものだということを感じる一面でした。
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